特別企画 一人ひとりのひのきしん 私のできるひのきしん②

長年のひのきしんに信頼厚く 福岡中央支部の有志

 福岡市南区の住宅街の一画にある福祉型障がい児入所施設「若久緑園」。福岡中央支部の教友有志は月1回、知的障がい児60人が生活する広大な敷地の除草、清掃のひのきしんを長年続けている。
 当初から必ず顔を出しているのが、御年80歳の山河安則さん(登立分教会登福布教所長)と妻の美智代さん(74歳)。布教所が南区塩原にあった昭和30年代から、旧南支部の定例活動の一環として、若久緑園を含む地域の病院や施設を回って除草、清掃のひのきしんに夫婦で参加してきた。布教所が隣の春日市へ移転してからも、なじみの教友とともに月1回の活動を継続している。
 緑園でのひのきしんは、平成19年4月の支部統合を経て福岡中央支部の定例活動となり、その数年後からは、緑園が全教一斉ひのきしんデーの支部会場として定着。長年のひのきしん活動に園からの信頼も厚く、平成25年4月には、新法人となって10周年の節目に行われた開園記念式典に、教友を代表して山河さんが来賓として招待された。
 山河さんのひのきしん精神の原点ともいえるのが、50代のころに肺の身上で入院した際、ふと頭に浮かんだ「やむほどつらいことハない わしもこれからひのきしん」のお歌だった。身上をご守護いただいた後は、それまでのひのきしん活動に一層力を入れるようになったという。
 傘寿を迎えた今も毎月、熊本県天草市にある所属教会へ片道3時間かけて車で参拝し、夫婦で月次祭のおつとめ奉仕をつとめている山河さん。「『ふうふそろうてひのきしん これがだいゝちものだねや』のお歌を胸に、体が動く限りは夫婦二人三脚でひのきしんを続けたい」と話している。