教区長 あいさつ

鍋山善嗣教区長HP用_edited

日々は福岡教区、4ブロック、それぞれの支部での地域活動の上にご理解、ご協力を賜り、誠にありがとうございます。過ぎし一年を振り返ると、世上では、西日本豪雨や北海道胆振東部地震、関西地方の地震や台風被害など、一昨年にも増して大災害が相次ぎました。
また本教においては、一昨年7月のかんろだい倒壊、そして昨年6月の真柱様のご身上と、道の芯に連続してお手入れを頂戴しました。この大ふしは、道の子にとって一大事であり、私たちようぼくの心の立て替えを強く促されていることをお知らせいただく、親神様からの厳しいご意見であると感じずにはおれません。
春季大祭においては、表統領中田善亮先生が、春の大祭の元一日である、教祖と初代真柱様との一時の猶予もない厳しい切羽詰まった様子を詳しくお話しくださいました。
教祖ひながたとは、親心一杯の陽気ぐらしに向かうたすけ一条の道すがらであり、つとめ完成の道であります。つとめ完成へのお急き込みは、明治20年1月1日より2月18日(陰暦19年12月8日より20年正月26日)に至る49日間にわたる、教祖と、初代真柱様を中心としたおそばの方々との問答ではっきりとお示しいただいています。
その中で、教祖は「四十九年以来より誠という思案があろう。事情分かりが有るのか無いのか」と、また「今というたら今、抜き差しならぬで。承知か」と、おつとめの実行を強く迫られたのであります。
さらには「さあ/\月日がありてこの世界あり。世界ありてそれ/\あり。それ/\ありて身の内あり。身の内ありて律あり。律ありても心定めが第一やで」と、噛んで含めるようにお諭しになり、人々の心の置きどころをお示しくださいました。そして、いよいよ陰暦正月26日昼過ぎ、初代真柱様の「おつとめの時、もし警察よりいかなる干渉があっても、命捨ててもという心の者のみ、おつとめせよ」との決心の下、おつとめが実行されたのでした。教祖は、その定まった心をお喜びになり、扉を開いて世界ろくぢに踏みならしにお出ましくだされたのです。
さらに表統領は、それぞれの持ち場立場において、教祖は自分に何を求めておられるのか、どうなることをお望みなのかを思案し、お互いに相談を重ねて、進む方向をそろえることが大切であると指摘された上で、「この道の教えに出合えたことを喜び、ご存命の教祖のもとで働かせていただけることを誇りに思い、一歩ずつ前進したい」と、締めくくられました。
ありがたいことに、真柱様は春季大祭、引き続き2月のかぐらづとめを南礼拝場の結界の中でご参拝くださいました。また2月27日のかなめ会例会において、少人数からではありますが、おさづけのお運びも順次おつとめくださる旨の発表が内統領よりございました。「冬来りなば春遠からじ」のことわざのごとく、喜びの時が近づいています。
その喜びの時を一刻も早くお与えいただくためには、お互いが、教祖の温もりを心の支えに、世界たすけの御用にお使いいただけることを誇りに思い、それぞれの持ち場立場にふさわしい神一条のつとめを一手一つに果たしながら、人材育成をはじめ諸活動に取り組む姿が必要となりましょう。
このたび、前期に引き続き教区長のご命を頂きました。大変成人の鈍い者でありますが、福岡教区管内の全ようぼく信者の皆様方に、地域活動の利点を生かし、互いに立て合いたすけ合って一歩成人の歩みを進めていただけるよう、教区長として誠を尽くす所存です。
どうぞ、筑紫・朝倉・鎭西の大教会長様方をはじめ、教区主事、並びに支部長、地方委員、さらには670カ所余りの教会長、ようぼく信者の皆様方のお心寄せ、お力添えを賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

平成31年4月

天理教福岡教区長 鍋山 善嗣