災救隊(武雄)出動 報告

災害救援ひのきしん隊福岡教区隊は、9月6日から10日にかけて佐賀県武雄市へ出動、5日間で延べ126名の隊員が市内全域で近隣支援にいそしみました。
武雄市は8月27日からの大雨洪水による水害の影響が甚大であり、50代男性と50代女性、96歳女性の3人の死亡が確認されています。県内の床上浸水は約1000軒、床下浸水1580軒が確認されていて、このうち武雄市と大町町で合わせて床上浸水約710軒、床下浸水約550軒と多数を占めています。
道路の状況も、長崎自動車道の武雄ジャンクション付近で路面が隆起し、下りの武雄北方インターチェンジから嬉野インターチェンジまでが通行止めになっており、支援活動の拠点となる武雄市ボランティアセンターの前を走る国道34号は常に渋滞、足かせの付いた活動となりました。
作業内容としては、ボランティアセンターからのニーズ票をもとに実動。水に浸かった家財の搬出をはじめ、床はぎ、汚泥撤去、消石灰まきなど、69件のニーズに応えました。
解隊後の現在、復興の最中の現地の方より、出動した災救隊員へ「いま一度お礼がしたい」とのありがたいお言葉を頂いたとの報告も受けております。日一日と暑さも過ぎ、肌寒くなるなか、このような温かな気持ちにさせていただけるのも、災害救援ひのきしん隊の隊員として出動した者の喜びであり、先の躍動へつながっています。
今後ともこのような温かな、心のこもった活動に取り組んでいきたいと思います。
(報告 吉松道明)