教区シンポジウム テーマ「教勢発展の道標」

 10月4日13時より、福岡教務支庁にて受講者50名の参加をいただき「教区シンポジウム」が開催された。
 教勢の停滞がささやかれ、コロナ禍により布教活動の制限を余儀なくされている今、教会に勢いを取り戻すべく教会長夫妻や後継者夫妻に、もう少し頑張れば変われるようなヒントとなる歩みをされている方に「教勢発展の道標」をテーマにお話を伺う形で始まった。
 中隈布教部長をコーディネーター(司会)に、パネリストとして田中睦子氏(西日本分教会長)、近藤栄一氏(廣関分教会後継者)、矢島千広氏(筑本分教会長)の3人をお迎えした。
 それぞれ自己紹介の後、教会長に就任した元一日、この道に進ませていただこうと思った信仰の元一日、これまで通られてきた経緯やご苦心、現在の活動(コロナ禍により活動に変化があったか)などについてお話を伺った。
 とにかく、おやに喜んでもらいたい一心、そして地域での教会の役割とは何かを考え、率先して行動に移されていること、」またスクールソーシャルワーカーやPTAといった子どもたちに関わる活動を通して、地域に根差した教会にしていこうと取り組まれている姿があった。
 3人ともに、若い頃には考えも及ばなかった教会長や後継者という立場や環境に身を置かれて、教祖のひながたを胸に、そして持ち前のバイタリティーで勇んで通られており、教会や地域を元気にしていくお話で会場を勇ませた。
 ご苦労の道中を笑い話に変えたり、また時には胸に込み上げてくるものをグッとこらえられる場面もあり、受講者もパネリストの経験や活動の話に、自分にもやれることはないだろうかと真剣に耳を傾けられている姿が印象に残った。
 司会より「今後、支部・ブロックにおいても同様のシンポジウムを開催して、教会に元気を取り戻し、より活発な福岡教区にならせていただきたい」と呼びかけ、最後は鍋山教区長の「人には個性があり立場も違う。同じことはできないかもしれない。今日のお話を参考に、それぞれの教会が輝けるよう自分に合ったことを見つけて、自分のおたすけに役立てていただきたい」とのあいさつで締めくくられた。(報告 久保朝継)