一人ひとりのひのきしん「今、私にできること」

 4月29日の「全教一斉ひのきしんデー」は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、例年のように会場に集まらず、教会、ようぼく信者が個人や家族単位で実動しました。
 5月10日号の『天理時報』では、「いま私にできるひのきしん」と題して、多くのようぼく信者の実動が掲載されていました。それぞれが自ら勇んで、また考えてつとめていると思いました。
 ひのきしんデーは今年で88年目になります。私は大勢で集まってつとめるひのきしんデーも素晴らしいと思いますが、一人ひとりが一名一人で、教祖と私という形でつとめられた今年のひのきしんデーに88年の歴史の重さを感じました。福岡教区管内の教会、布教所、ようぼく信者の方々も素晴らしいひのきしんデーをつとめられたことと思います。
『天理時報』に「女子青年の仲間とマスクの手作りに」という話が掲載されていました。私の周りでも多くの方がマスクの手作りを仲間と共にたすけ合って取り組んでおられ、またその輪は広がっています。ある婦人さんは、教祖の「菜の葉一枚でも、粗末にせぬように」とのお言葉から私はたくさんマスクを作って皆さんに配り、マスクを通して物を粗末にしない生き方を伝えたいと話してくれました。またある男性は、紙のリサイクルを自分の生活のテーマにしており、新聞紙、段ボールはもとより、牛乳パック、酒パックからトイレットペーパーの芯まで集めて古紙業者に無料で渡しているのです。
 FAO(国連食糧農業機関)の統計によれば、世界の自然の森林はもうすでに4分の3が人間の手で切られてしまっており、今も毎日、日本の面積の半分に当たる森林が失われ、さらにその半分が砂漠になっているそうです。このままいくと、あと92年10カ月8日(4月30日現在)で地上から森林がなくなる計算です。「この世は、神のからだ」とお教えくだされています。それを粗末にしていては、陽気ぐらしへは近づいていけないと思います。
 ごみ問題も同じで、親神様の身体を大切にしなければ、陽気ぐらしは望めないと思います。
 特に海洋ごみ問題は、一人ひとりの生き方、在り方を変えないといけない心の問題です。勉強させていただく中、ボランティア仲間から福岡県環境部廃棄物対策課が制作したパンフレット『海ごみって何だろう?』のことを聞き、それをいただきました。読ませていただくとびっくりすることばかりで、本当に大変なことだと思いました。自分自身、日々の生活を見直し、まずは自分にできることから取り組んでいかなければ取り返しのつかないことになると思いました。新しい日常、新しい生活様式という言葉がマスコミに取り上げられています。ひのきしんの精神がなければ、これらの問題は前に進まないとも思いました。
 まずは福岡教区につながるお互いが共にたすけ合って、生き方、心の持ち方を変えて陽気ぐらしへ向かって歩ませていただきましょう。
(福岡教区主事・ひのきしんの集い実行委員長 﨑田正一郎)

海ごみの発生抑制に係る啓発パンフレットのご紹介

福岡県では海岸漂着物等に関する対策の案内のパンフレットを作成されています。小さい子供から大人まで興味を持って海ごみ問題を学べるパンフレットです。福岡県のホームページ内に掲載されています。ぜひ一度ご覧ください。

海岸漂着物等に関する対策のご案内 (福岡県庁ホームページ)

海ごみの発生抑制に係る啓発ポスター [PDFファイル/3.01MB]

海ごみの発生抑制に係る啓発パンフレット [PDFファイル/9.04MB] (今回紹介しているパンフレットはこちら)

海洋プラスチック問題(マイクロプラスチック)啓発パンフレット [PDFファイル/4.29MB]