災救隊 ~平成29年7月九州北部豪雨~ 報告〈2〉

激甚災害の認定を受けた九州北部豪雨の出動に際し、朝倉大教会を現地本部として、全面的なバックアップの下、7月11日から8月5日までの26日間、本部隊として8月6日から18日までの13日間の長期にわたる救援活動を行いました。自教区管内が被災したということもあり、少しでも被災者に寄り添い、希望を与えられることができたらと懸命に実動する中に、各ブロック、支部での給水活動、教区婦人会による避難所での炊き出しや災救隊員の生活面での補助、また、管内の大教会からのご支援等をいただき、災救隊だけでなく教区が一つ心になって、幅広く救援活動が行われたことが、私たち災救隊員の勇みの種となり、猛暑の中をも、けが・病気なく努めることができ、被災地に復興への光を届けることができたように思います。まだ手の届いていない地域もあり、先の見えない状況も見受けられますが、今回の出動を一つの区切りとさせていただこうと考えております。
今回の出動に際して、並々ならぬお力添えを賜りましたこと、心より御礼申し上げ、被災された方々の一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。
(福岡教区隊 隊長 能美義郎)

 

◇福岡教区災救隊出動人員
・福岡教区出動 7月11日~8月5日(26日間)延べ 548名、8月29日~ 31日( 3日間)延べ  73名
・本部隊出動時 8月 6日~ 18日(13日間)延べ 211名  計 延べ 832名
◇婦人会ひのきしん出動人員
・朝倉大教会 (33日間) 延べ 280名  ・久喜宮小炊き出し  延べ 50名

 

中田善亮表統領 挨拶(抜粋)【8月6日本部隊結隊式に於いて】

1カ月ほど前に起きたこの地での大きな災害に当たり、ここまで福岡教区、また教区の災救隊により救援活動が行われてきました。こどもおぢばがえりが終わったこの時から、あらためて各教区からひのきしんに出ていただくことになり、皆さま方それぞれご都合のある中を出動していただき誠にご苦労さまでございます。
このたびの水害では多くの方がお出直しになり、まだ行方不明のままの方もおられると聞きます。被災された方々のお気持ちを察しながらつとめさせていただくことはもちろんですが、作業に当たるばかりでなく、やはり態度で、言葉で、表情で、少しでも被災された方々の力にならせていただくことができるなら、ありがたいことだと思います。
親神様の火水風のご守護がこのような形で表れてくると、どうしてもマイナスのほうに考えてしまう、これは世の中の人の当然の考え方だと思います。しかし私たちはそうではなくて、もちろん被災された方々を気遣うことは当然ですけれども、その中に、やはり火水風のご守護がありがたいということ、そのおかげで日々があるんだということを思いながら救援活動をつとめることが、私たちのひのきしんだと思います。やはり感謝から始めようということが大事だと思います。
どうかひのきしんの心で、作業の途中も、また休みの時も、被災地の方に寄り添えるような気持ちでつとめていただきたいと思います。暑い中ですので、作業に当たりましてはよく気をつけていただいて、どうぞけがのないようにおつとめいただきたいと思います。